人妻ナツコの、ろすとばあじん物語 -2ページ目

メールを待つ女

ということで、


書いたのですっきりしました。おしまい。




ゆうべ考えていたこと。


何故女は待つのでしょうか?


たいていの女子は、男からのメールを待ってるような気がするの。


男からのメールを待つ、


それが全ての中心になってしまうことってありがちです。


わたしもそうだったなあ・・・


携帯握りしめて寝てた。


・・・男のひとも、そういうこと、スルの?





でも、なんか、だんだんとそういうのがなくなってきました。


書きたいときはこっちから書くし、


好きだなあと思えば好きって書くし・・・・


その行為が大切で、


返事にさして重点をおかなくなってきたです。



駆け引きとかもしないし。



「あんなメール送ったのに、なんでお返事こないのかちら?」


って思うことはあるけど、


そのうち忘れてしまう。


相手が返事しようがしまいが勝手なんだもん。



あと、


ナツコさんは超絶我儘女なので


返事などなくても


だいじにだいじにされて可愛がられてうんとうんと好かれてるって


安心感のなかにいるのもアル。


そういうふうにさせてくれる男がいいの。


あのー、ぷっくぷくに太った不細工な猫が


「あたし愛されてる」って顔して寝てるの、あるでしょ?


アレ。



好きなんて言われたくないし


可愛いよ、大事だよとも言われなくてようござんす。


そんな言葉なくても


可愛がられてるのわかってるもん。


たまにちょろりん、と言われたらむへへへへへへへとやにさがって


うれしがってしまうけれど。



で、そのうち返事はやってくる。


ぶふふ。


お返事がきたら、超ラッキー。


うれしい。


しやわせ。


ふふふ。





ナツコさん、自分の掘った落とし穴に嵌まる

こわいこわい、自分がこわい。


昨日までは穏やかにしていたのになあ。


いつのまにわたしは落とし穴を掘っているのだろう。



兎に角育児がしんどいのです。


「できない」状態になってしまうと


拒絶反応と自己嫌悪にまみれて灰かぶり主婦になっちまう。


汚ねえ薄汚れたしんでれら・・・



誰に不満があるわけでもなく


環境に不平を嘆くわけでもないけれど


今ここに居ることがいたたまれなくなって


ベランダに出て干している布団に懐いて泣く。


こんなこと、したかない。


日曜日の、夫も子どももすぐ傍にいる所でこんなことはしたくない。


気づいた夫は「なんだよ、さみーなー」と言いつつ


息子とワンピースを鑑賞している。


ああ、見るがいい、


友情と勧善懲悪のお涙頂戴世界に浸っていればいい。


ガラス一枚隔てたベランダでは鬱病の主婦がうずくまっている。






「なんで生きてるんだろう」



ああー、それを思ったらだいぶ、まずいんじゃない?


薬のみなさい。


生きてる意味なんか誰も知りゃあしない。



ストックしてある薬はたくさんある。


今まで処方された、けれど飲まなかった安定剤や睡眠導入剤。


それらを全て掌にだして飲んでしまいたくなる。



かわいそうアピールでもなんでもない、


ただただそうしたくなる、事実がこわい。




30分くらいかけて、


一錠だけ、一錠だけのむのよ、


と自分に言い聞かせてアナフラニールを飲む。


三角形のお守り。



この一週間、夫はほぼ帰ってこなかった。


仕事もあるだろうけど帰ってきてもいいはずだ。


休みは「仕事行く」と行く行く詐欺で、


眠ったりテレビみたり携帯ゲームしたりで何もしない。


いいの。もうそれはいいの。


別にあてこすってるわけじゃあないからどうかどうか怒らないでください。




が、今日は罪悪感を感じたのか


子どもたちを連れて公園にいってくるらしい。


期待してはいけない。


実際玄関に移動するまで、何時間かかるかは彼の勝手だ。


期待するな。ただじっと息をしていよう。


心臓がいたい。


過呼吸になりそうだ。


今はいやだ、


今はいやだ。


胸のなかに水を流して洗濯物をたたむ。


わたしの中に流れているのは血ではない、水だと思う。



娘の髪の毛をなでつけ桃色のリボンを結わう。


息子の時間割を一緒にみてやる。


今日はできないと思われた食器の片付けと洗濯物干しをやっつけてしまう。


このまま公園に行かないならそれでいい。


血を沸騰させるな。




長い時間がすぎて、


子どもたちと夫が出かけてくれた。




熱い熱い珈琲を飲もう。


ぐらぐらと湯をわかす。



白く熱く湯気のわく薬缶を手に取ると


それを全て頭からかぶりたくなる。



やめようよー、


せっかく出かけてくれたのに。




落ち着きなさいな。


書きなさい。




そして、畳に射す日の光をぼんやり眺めていなさい。


空気に舞う、あいらしい埃たちは


いつだって心に添ってくれます。


きらきら、きらきらと。










早冬物語

ずくし

熟れすぎた柿は


いつもわたしのところにまわってくる


特別好きなわけじゃあないのに


熟柿はなっちゃんね、となぜか決まっていた



一ト目みただけで中身の柔らかさがわかる


濃すぎるほどの橙


触れると手に重くぺたりとしなだれかかる果実



匙でぷつりと皮をつきやぶると


ずく


ずくずく


ずくずくスル



ぐちゃぐちゃの


ずるずるの


どろどろの


スル



ずくしずくずく


わが身は冷える


厚手の靴下をはいて寝る


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蒟蒻畑でツぷツぷデキタ~ にゃく♪にゃく♪


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いや、ふつうに蒟蒻ですよ。


お湯であく抜きしてたらね、なんかこお、ね。


ツぷツぷ、って擬音はこういうことか、とかね。



今日の晩のおかずになります。



品評

男はすぐに女を商品として見る。


ヤれるかヤれないか。


ヤるとしても


胸がでかいかでかくないか。


ウエストのくびれ、足首の細さ。


ただ痩せているだけではだめだの、


ぽっちゃりしているのがいいだの


およそ女を個人としてみていない。



別にいいのよ。


でもあなたたちも、性・器を丸出しにして


常に品評されてみたらどうかしら。



http://natsuko1118.blog100.fc2.com/blog-entry-1245.html



アイラブノリベン

ナツコさんは、のり弁が、スキだ!!!


ほかほか弁当ののり弁・・・・素敵・・・・


ちくわの天ぷら、これですよ。


もー、ダイスキ。


無駄にばかでっかっくってさ、


青のりの風味なんかしないのに一応緑でさ。


あれにお醤油かけて・・・


油ではじいちゃうから、ごはんにお醤油がしみて、その部分もいいのよね。


お箸でもつと重量感がありますよ、長いしね。


あんぐりかぶりつくと、


にちにちっとしたちくわに歯がめりこむ。


衣の甘さ、ちくわの無意味なあの味・・・・・


いいなあ。


急いでごはんをかきこみます。



アジフライも、いいよねー。


衣がとげとげして、口のなかが痛いくらいだと一番いいけど、


まあそこまで希望しません。


ヘナヘナのアジフライでも許す。


これもお醤油派です。


たいていソースがついてるけど、アジフライは醤油がいいなあ。


さっきのちくわ天はふにゃふにゃぐにぐにしてたけど、


これはかり、じゃり、って触感が割にはっきりしてる。


このコントラストもいいんだな。


あぶらっこい口のなかに、


ピンク色のおつけものを運ぶ。


はうん。


おいしいのかまずいのかよくわかんない、


キンピラも食べる。


だんだん「ああ、こんな揚げ物ばっかりのお弁当はもうきつい」と思う。



「だいたい、こんなおかずなんだから、のり弁じゃなくて白米でいいのに」と


濃いおかかを持て余す。



そう思いつつ、ひえた最後のちくわをやっつけ、


唇のまわりをテカテカにして


ぐふーーーーーと息をつく。





あー。


のり弁・・・・・





魂の凍る出来事

めっきり底冷えのする朝、


ファンヒーターをつけると灯油切れのメロディー。


そうかそうかとひとりごちてベランダに出る。


今年の3月に仕舞った灯油ポンプを出そうとすると、


夏に使ったすだれが邪魔である。


何本もまとめてロール状に巻いてあるすだれを


ちょい、と手でどける、


と、そのすだれロールはぱらりととけ、


中にはクリームや果物ではなく























死んだgoki




























が何匹もへばりついていたのだった。












この冬がどんなに冷え込もうと、


今日のように魂が凍る朝はもうこないでほしい。

今日買った本

・・・・主婦がこんなにお金つかっちゃっていいのでしょうか。

いつも図書館なのにー。


どきどき。


ま、給料日ってことで。


・・・・・・どきどき。



人間臨終図巻1<新装版> (徳間文庫)/山田風太郎
¥720
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二巻も買いましたよ。


危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)/中野 京子
¥580
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女の絶望 (光文社文庫)/伊藤 比呂美
¥560
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ロリータ (新潮文庫)/ウラジーミル ナボコフ
¥900
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エクソシスト

「エクソシスト」の原作のなかのリーガンは

母親の友人(映画監督)に性的虐待を受けていたのだと、

私には読める。

リーガンの悪魔つきの様子は

虐待を受けた子どものそれにきわめて似ている。

優れた小説はその時代背景も描き出すが

この作品もまた、

1970年代のアメリカの持つ病巣を浮かび上がらせている。


幼児虐待の悲しさは、

受けた本人が得てして「可愛くない子ども」になっていくことにあると思う。

可愛がろうと思っても可愛がれないほどに。

損失されたもの、

愛着の再構築は本当に可能なのか?



たくさんの悩める母親に会って思うのは

彼女たちを悩ませているもののほとんどは

「共同幻想」であるということ。


女は生まれながらにして母性本能なんかもっちゃいない。

そういう女がモテはやされると刷り込まれていくだけだ。


母性本能(と呼ばれているもの)で男を好きになること、

それはその男をスポイルすることに他ならないと思う。

それもまた虐待のひとつの形かもしれない。


・・・・こわっ。