魂の凍る出来事
めっきり底冷えのする朝、
ファンヒーターをつけると灯油切れのメロディー。
そうかそうかとひとりごちてベランダに出る。
今年の3月に仕舞った灯油ポンプを出そうとすると、
夏に使ったすだれが邪魔である。
何本もまとめてロール状に巻いてあるすだれを
ちょい、と手でどける、
と、そのすだれロールはぱらりととけ、
中にはクリームや果物ではなく
死んだgoki
が何匹もへばりついていたのだった。
この冬がどんなに冷え込もうと、
今日のように魂が凍る朝はもうこないでほしい。