2006年11月の日記その2 | 人妻ナツコの、ろすとばあじん物語

2006年11月の日記その2

「お前のせいで月読がおかしくなった」
と言われたのと、
月の前で蹴られたことで
なんだかおかしくなってしまったみたいだ。

月の顔が見られない。
話しかけられても、うまくこたえられない。
それでまた謝ってきたり騒いだりする月を見て
罪の意識で苦しくなって、
心臓がドキドキしてものすごい不安感でいっぱいになる。

お友達に子どもを預けたらと言われて、
そうだ、今がそういう助けをかりるときだ、と
ファミサポへ電話した。
ご近所で、月も仲良しのお友達が
「いつでも月くん預かるよ」
と言ってくれていて、その子も会員なのでお願いしたのだ。

そしたら
「今日、今からでもいいよ!」
と言ってもらえて光りがさしたみたいだった。

お昼をたべて、買い物したら迎えにいくねと言われて
1時間まったけどこない。
だんだん待つのが苦しくなり、月にも適当にしか返事できない。
そのうちとうとう月が「おんも!」と泣き出して、
ノーブラ、パジャマ、顔あらってない歯も磨いてないまま
外へ出た。
もうすぐ来るだろうと待ってもこない。
その間も月をしかり、ぼーっとしかできない。

3時近くなってやっと来た。
お友達の子もグズグズになってしまい、大変だった様子。
それで別のお友達のおうちで皆で集まることになった。

月はその時点で
「かあちゃんもいっしょに行こうね」
と感づいていて、驚いた。

わたしは「午後いっぱい、ゆっくりできる」
という思いが実らなかったことでがっかりしていた。
すごく勝手だけれど、
待っている間にとても悲しくなってしまった。

やっぱりそうそう頼れないんだなと思って、
その格好のままお友達のお宅で2時間ほど過ごした。

帰ってきて、生協の煮魚を暖めたのとごはんだけ出して食べさせ、
もう眠そうなので風呂にも入らず寝かした。
ほっとした・・・

のもつかのま、
すぐに月は泣き出した。
どう見ても昼間のストレスで、という感じの泣き方。
その後2時間ほど寝て起きてをくりかえし、
わたしはため息をついたり「うるさい、もう寝て」など
嫌な言葉ばかりをつきつける。

気がつくと一緒に寝ていて、夫が帰ってきている。
昼間、どうしても辛いとメールしたのだが
開口一番
「俺は何もできない、実家の母親を呼べ」と言われた。
それだけでショックだった。
「何か食べたのか?」でも
「大丈夫か?」でもなく
「俺に頼らないでくれ」って言われたのと同じ。

平日はいいから、休日だけお酒を飲まないで協力してくれとお願いする。
「何をしろって言うんだよ」
「土日は俺は休むもんだって決めてる」
「酒は絶対飲む」
「平日も飲むなっていうのか?
 それだったら一緒にいる意味ない。
 それを理解してくれてるんじゃなかったのか」


・・・結局、どれだけ話しても無駄だった。

土日、どちらか一日は好きに過ごして良いから
一日は手伝って、というと

「お前は愚痴ばっかりだな」




「じゃあ、もうわたしなんていなくなればいいじゃん」
とつぶやくと
「また殴るぞ」
と言われた。
あげくに
「金くれ、金くれ、金くれ」


もう、離婚しかないと思うけど、
本当に二人目うんで大丈夫だろうか。
生むまでわたしと月の神経は持つか?
おろしたほうがいいんじゃないか?
そして、すぐにでも別れてこの男から逃げ出したほうがいいんじゃないだろうか。


明日は午後から月を預けられる。
すこし、ひとりになってぼーっとしよう。


わたしが欲しいのは月を預けてひとりになることでも、
義母にきてもらって家事をやってもらうことでもなく、
夫の優しさだけなのだけれど。
ひとりになって、何が楽しいんだろう。