明日も好きだと言わせてください | 人妻ナツコの、ろすとばあじん物語

明日も好きだと言わせてください

書きたいな、と思っていたことを


大好きなアメブロ女子ちゃんの何人かが記事やなにかで書いていて


嬉しくなりましたです。



「自分がいる」ということ。


それはもちろん、徹底的に、絶対的に、ひとりきりだということですよね。


それを何かの折に発見すると、確認すると、切ない。


不安で淋しい。


だから世界を求めていく。


だから手を伸ばして触れようと思う。



触れたい相手もまた絶対的にひとりです。


ひとりとひとりが触れ合ってキモチイイけれど、


それは不安も淋しさも埋めません。


他者がいることは、より「自分であること」を際立たせる。


だから恋はあんなにも切ない。


だから、会いたくなるし触れたくなる。


それが完全に満たされてしまったら何の味もしないでしょう。



けれど、花の美しさはわたしに何も求めてこない。


ただそこに咲いている。


風をうけてそよく花びら、


震える花弁。



赤く黄色く落ちてゆく葉。


枯葉をふみしめる乾いた音。


立ち上る地面の湿った匂い。


歩く自分の影。


光る石、


流れる川が作りだす模様。



そして圧倒的な空!


何も求めない、何も欲しがらない空は


わたしにどんな時もこの上ない美をみせてくれる。


花のように、自分もまた風をうける。


頬の産毛が撫でられるのを感じる。



切ないほど自分であること。


たったひとり。


誰とも繋がっていない。


だから世界はこんなにも美しい。



だから、わたしは明日も、世界を求めるのです。


あなたが好きだと求めるのです。




不安で淋しくて、孤独で、よかった。